外国かぶれしたり、外物に求めたり、聖地に求めたりしているうちは、真の深いことを体得・理解することができない

東洋哲学が好きだ好きだと言ってるものだから、西洋哲学・外国が嫌いなのでは?と、よく勘違いされる。

けれど実態はその逆で、超外国大好き人間、西洋哲学関係の本もたくさん読んできた。ヨガに出会う直前までは、まさに外国かぶれの代表のような人間だった。何よりも外国というのは未知の世界であり、ワクワクするし、そこには自分の探している「道」があるのではと思い込んでいたのであります。

新婚旅行でカリフォルニア・ロスを訪れたの皮切りに、20代半ばには仕事でバンコクに行った。当時のバンコクは大発展を遂げる一歩手前で、その異様なエネルギーに触発されて、また海外で仕事をすることの楽しさを覚えて、それ以来幸運にも恵まれ15年間ほどは、年に3~4回は長期滞在であちこちの国に行っていた。

「道」を追い求めていたわけですから、日本人が行かないところへ積極的に出向き、海外の宗教もよく勉強した。ブルネイのバンダルスリブガワンでは寺院を回り瞑想を繰り返したり、ボルネオ(今のように開けてない頃)ではジャングルに入ったり、デンマークではホイスコーレン(障害者と共同生活する学校)に泊まったり建築大学に行ったり、とにかく日本人が行かない所、神秘な場所、聖地などが大好きだった。今だから言えるが、会社には大ウソをついて、本当によく休んでた...申し訳けありませんm(-_-)m

こうして15年間ほどで、東南アジア諸国、ヨーロッパ諸国、アメリカ、北欧などたいがいの国を巡り、国内もほとんどを巡ってきた。それは素晴らしい経験であり、最高にエキサイティングだった。しかし、いかなる場所に行っても自分の求める道というものは見つからなかった。

そして途方に暮れ、もう自分の道は見つからない、このまま会社勤めで一生を終えるしかないのかとあきらめ、自暴自棄になり、落ち込み、仕事も人生もどん底に落ちたという時になって、とうとうヨガに出会うことができたわけなのです。

こんな経歴の私だからこそ、最近ヨガの効果も手伝って物事への道理がよく分かってきたのでありまして、道を見つけたいという人には、今だからこそ大切なことを正確に伝えることができるようになってきたのであります。

それは、日本人が海外に行き、神秘の場所へ行っても、有名な達人に出会っても、いくら外国の宗教を勉強しても、そこから学ぶこと・得ることはたくさんあれど、深い真理・真実を体得・理解することはできない(深い真理・真実を体得するということはコチラのページを参照)ということ。

自身が日本人であることを忘れて、外国・外物に求め、頼るということは、決定的な間違いを犯してしまう。私のような大きな回り道、大いなる勘違いをしてしまうということなのです。私は運良くヨガに出会って間違いに気づきましたが、もし出会わなければ何ものをも得ることができず、チンプンカンプンで死んでいったのだろうと最近つくづく実感しているのであります。

日本人であれば、外物にとらわれるよりも自身の内側にしっかり目を向けて、古来より脈々と受け継ぐ無数の祖先たちの、日本人のDNAというものを覚醒させなければいけない。覚醒させることができれば、祖先たちが日本という国で、いかなる伝統に基づき、いかなる環境の下で暮らし、真剣に生きて、その生命を我々にまで伝えてくれたのかがよく分かる。

それが分かれば、外国かぶれになってたり、外物に求めてたりしていた自分が恥ずかしいと思い知らされるのであります。そのことに気がつけば、やがて真の心(真我)と対面し、深い対話をすることができる。それができれば、今いる場所で、自宅で、日常環境で、深い真理・真実を体得・理解することができるのです。

ヨガの世界においても同じくでありまして、ヨガはインドが起源ですから、インドの聖地へ行けば何か悟りが開けるのではと思い、多くの人々がインドを訪れる。私もインドは大好きだから、ヨガを学ぶという目的であれば大賛成であります。

しかし、深い道・悟りを求めるならば、上記同様に日本人の受け持つDNAの覚醒なくしては、深い真理・真実を体得することはできない。聖地で学ぶことと、真理を得ることは、まったくの別物ということを理解しなければいけない。

ヨガをしているしていないに関わらず、異国の地でDNAの覚醒なくして悟りを開いたなどという日本人の方がいらっしゃれば、直接お会いさせていただいたり講演会に伺ったりして、そのお話をお聞かせいただいたり、著書を拝見させていただいたりするのですが、ほとんどの方は自己の内面を見つめることが不完全であり、どこか浮き足立つものを感じてしまう。

真我を徹見する領域にまでは踏み込めていないのでありまして、内心、大変残念なことではあるなあとよく感じてしまう、そんなことが圧倒的に多いのが現代社会の現実ではあります。

日本人は日本人のDNAを、アメリカ人はアメリカ人のDNAを、中国人は中国人のDNAをという具合に、誰しもが自分の内面をよく見つめ、真我を深く感じ取り、深い対話を行ない、各自が受け継いだDNAを覚醒することさえできれば、道は自然と目の前に開けてくる。

それを外物に求めるということは、大きな回り道を蛇行しながら、あっち行きこっち行きして迷ってばかりで、目的地には永遠に辿り着かないというのが、私の30年に及ぶ七転び八起き人生から得た結論なのであります。

一人でも多くの「道」を探してる人のヒントになれば、それ以上の幸せはありません。

全深謝、合掌