日本人のDNAを誇りにして、グローバルな視点を持って、世界の中の日本を考えることができるような人間に成長してもらえるように、子供たちには二つの道筋をつけている。
一つめは世界標準の教育。長女はラーンネットグローバルスクールを卒業し、長男は同じ学校に現在通っています。
この学校の経営者、炭谷俊樹氏は物静かだけど、その情熱は激しく、その経歴は実に奥深い。マッキンゼー出身、大前研一氏とつながりが深い、ビジネス・ブレークスルー大学院大学講師、神戸情報大学院大学学長、ニチレイ社外取締役、etc...。
ラーンネットは摂津本山と六甲山中に拠点を構え、ほとんどの授業は六甲山で行う、国から認可を受けていない私設の少人数制学校。幼稚園・小学校・中学校まであり、分野別に見ればフリースクールだが、登校拒否児童専門とかではなく、基本的には一般児童・帰国子女などが対象。
ノビノビとした教育を行ない、主体性を育み、国際的に通用する人間に育てるという、デンマークの教育をモデルにした学校であり、イイ学校に行くためのいわゆるお受験に必死になるような学校ではない。
モンテッソーリ教育とかシュタイナー教育に興味がある方は、行ってみるといいかもしれません。また、私の子供たちがどのように成長したかということについて、話を聞いてみたいということであれば、私当てにコンタクトいただければ、いつでもお教えします。
炭谷氏はマッキンゼー時代、デンマークの学校に感動を受け、日本にもそういう場所を作りたいとラーンネットを立ち上げた人。そんな情熱家であり、スーパービジネスマンだからこそ、国からの補助がない学校の運営も涼しい顔して普通にこなしているが、これは一般人には到底真似できない。
私は昔、炭谷氏に触発されて、ラーンネットのような学校を設立したいと検討してみたが、導き出された結論は1年以内に破産するというものだった。奥さんからも、自分の経歴と頭の中身を考えてからにしなさい!バカも休み休みにしてよね!と、強くお叱りを受けました。よく考えれば確かにその通りだなあと、ノロマな私は深く納得し、反省ザルになってしゅんとしたものです...。
子供たちは小学1年から通っているから、日本の普通の小学校を知らない。どうしてここに入ってほしいと思ったかというと、世界の国をさんざん見てきたあげくの結論として、昔と違い極端にエネルギーが低下し、閉塞感たっぷりの日本の教育では、世界に通用する人間にはなれない。
日本人が本来持ち合わせている美点を引き出す教育ができなくなってるし、個人に主体性を持たせるという視点もないし、世界の中の日本を考えるという視点を持たせるような教育もまったくできていないと、痛感したからに他なりません。
お金持ちになってほしい、有名企業に入ってほしい、官僚になってほしいなどとは、間違っても思わない。立身出世のためだけ、自己保身だけ、自己の利益だけを追求するような、悲しい人間にだけは絶対になってほしくない。そんな人間になったらオシマイであり、そうなったら即座に親子の縁を切る。
そうではなくて、六甲の森の中で創造性と主体性を育み、日本人のDNAを誇りにして、世界を幅広く俯瞰できる視点を持って、自分には厳しく他人には優しく、好きなことを仕事にできる人間になってほしい、そんな思いでラーンネットに行くことを勧めたというわけなのであります。
二つめは智慧の学問を伝授すること。親は背中で見せろと言いますから、恥も外聞もなく、喜怒哀楽をさらけ出して、人間はカッコつけずに必死になって、全力の限りを尽くして生きるんだという背中を見せるようにしています。そして、とことん本音で互いに向き合い、話しあうということを大切にしています。
また、知識の詰め込みばかりでは人間がダメになるから、東洋の先哲たちの叡智に学べ、学んだら即行動しろ、行動の伴わない理屈をこねるだけの学者にはなるな、何事も実践が伴うようにするんだ、世界の国の情勢をよく見ろ、世界の中の日本の置かれた立場を考えてみろ、などということも、とても煙たがられますが口やかましく言っています。
こんな二つの道筋をつけてはいるものの、子供は親の思うとおりにはいかないのが常でありまして、どうなるのやらはサッパリ検討もつきません。
それでも最近ウレシイなと感じるのは、二人ともよく話をしてくれることであります。長男は何と、私にヨガを教えてほしいときましたから、なおビックリ、実に素晴らしい?子供なのであります。
会社勤め時代は、こんなによく話してくれることもなかったし、私自身が仕事のストレスなどから、知らず知らずのうちに家族に八つ当たりしてましたから、信用がなかったようです。
どんな人間になるのかは神のみぞ知るわけですが、これからもカッコつけずに、恥も外聞もなく、ひたすら全力の限り(死力)を尽くして生きるんだということを、二人には伝えていくと決めているのであります。
人生山あり谷ありだ。万一、若くして死ぬようなことがあっても、中途半端では寂しいが、全力を尽くした上でのことなら、素晴らしかったじゃないかと泣きながら褒めてやる。絶対的な自己を確立して、最後は自分の力で命(めい)を運び、道を切りひらくしかないんだ。
そういう人間にとって最も大切なことが分かってもらえるようにするのが私の役目であり、私はそのことに対していつ死んでも後悔のないように、これからも死力の限りを尽くすのであります。
多くの人々、宇宙、家族のおかげで、今という時を生かされていることに、深謝、合掌











